先日、長坂の綿半で買い物をした帰り道、ふと給油したくなった。でもガソリンはまだ半分以上残ってるし、夕方で暗くなってきたし、スタンドは明日も開いてるし、別に無理に今日入れに行かなくてもいいよな…と考えつつも、なぜだか知らないけどどうしても入れたい。今日入れたい。
そういえば娘ちゃんがポテチ食べたがっていたし、ついでに買っていくかといつもお世話になっている笹屋さんへ。閉店間際ギリギリ間に合って店内に入ると、お年を召した女性がお一人いらっしゃって何やら店主さんは忙しそう。ポテチを二袋つかんでレジを待っているとどうやら道に迷われたらしい。
聞くと引っ越して来たばかりで今日が入居日。車で移動して来たけど、最後の数kmの道のりがどうしても分からない。日も暮れて暗くなって来たところに分かりやすい目印もなく、大家さんに電話しても分からんと言われ、スマホも持っていないし帰宅を急ぐ車に煽られてもう不安で不安で…と泣きそうな状態。あんまり気の毒なので住所を伺うと帰り道の途中。「よかったら先導しますよ」と言ったらめちゃくちゃ喜ばれて、せめてこれ私に払わせてくださいと言って買ってくださったのがこのポテチ。
道が暗くて早く走れないから煽られないか不安で…と仰るのには「前を走る僕が遅いせいにしてください」と伝えていざ出発。幸いGoogle Mapの経路案内どおりの住所だったので5分で到着。付近で降りて「ここで合ってます?」と尋ねたら本当に心細かったんですね、「ここです!ここです!ありがとうございます…!」と涙を流してお礼を言われる。
いやいや、そこまで喜んで頂けるとこちらもお役に立てて嬉しいです。ポテチも娘ちゃんにいいお土産になりました。こちらこそありがとうございます。今日は疲れたでしょうからゆっくり休んでくださいね、とお別れしましたが、車を走らせながら「そうか、どうしても今日中にガソリン入れたくなったのはこれか」と妙に納得。道路をゆっくり走っている車にイライラしたら困っている人が運転しているって思うようにしよ…。
近くで飲食店やってますとお伝えしたから、この辺の地理に慣れたらきっと食べに来てくださるだろう。またひとつ楽しみが出来ました。
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