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八ヶ岳デイズ(No.31)に掲載していただきました

メディア掲載

「火と水と人の手で米の力を引き出す」

本文中にこの見出しを見つけたとき、取材でお話させて頂いたことを意図する通りに受け止めて見事に表現してくださった、と非常にうれしく思いました。つむぐ食堂を推挙し、遠方からお越しくださったクルーの皆さまに感謝申し上げます。

火と水と人の手で米の力を引き出す。それはつまり火(カ)水(ミ)と人の手による合作。自然の力だけではなく、人の力だけでもない。自然と人の合作としての「ごはん」であり、「漬物」であり、「お庭」であり、「里山」であり、「軸組みの家」であり……すなわち「自人一体」。人間の都合中心で考えるのではなく、まず自然のあり方を中心に据えて、そこに人が手を加えていく。

その行き方を真に踏み行うことができたならば、日本の里山がそうであるように、そこに在るだけで芸術を思わせるような美しさを何気ない暮らしの中に現すことができるはず。

山の中での暮らしは草刈りに薪割り、樹木の剪定、家畜の世話、田んぼや畑の手入れ、土留めや水脈の修繕、敷地の泥濘の解消、その他諸々、やらねばならないことが山積みで面倒と考えればこの上なく面倒です。しかしそれらひとつひとつの務めは、見る角度を変えれば「生活それ自体を芸術の域まで高め得る潜在力を秘めた自然と人の共同作業」と捉えることができる。大変だからこそ、創意工夫や智慧も光る。

当たり前の日常の中に、「合作」するからこそ生まれる美しさや豊かさを、便利な道具などは上手に活用しながら、無理なく、それこそ自然に表現することができる暮らしを目指して、精進していきたいと思います(道は遠いけど…)。

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