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木を育む「切らない剪定」

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1/17 (土)、「風と土のワークショップ~冬の剪定~」を行いました。

つむぐ食堂の庭に植えられている株立ちの木や一本立ちの木、低木から高木に至るまで、実際に剪定しながら講座が進められたのですが、講師の根岸さんの行う「剪定」は一般的に想像されるそれとは少し違っていました。明らかにハサミやノコギリを使って枝を切っているのに、剪定後の木の立ち姿を見ても一見してどこを切ったのか判らないのです(ご本人も施主さんから「どこを切ったんですか?」とよく言われるそう)。あまりにも自然な立ち姿。しかし剪定前と比べると明らかにすっきりしている。

実際は枝を切っているのになぜ「切らない」という印象になるのだろうと考えて、ふと「根岸さんの選定は不要な部分を【削ぎ落とす】イメージだからだ」と思い至りました。手入れが大変だから高さを抑えたい、横に広げたくない、そんな人間の都合だけで一方的にスパンと切り落とすのではなく、 その木の骨格となる姿を美しく残しながら周囲の木々の成長の妨げとなる枝、建物などに干渉する枝など、人と木々の営みの中で過剰な部分だけを削ぎ落とすように剪定しているからこそ、切っているのに「切らない剪定」のフレーズに違和感がないんだな、と。 「剪定する」というより「枝を掃う」という感じで、まるで原寸大の盆栽を扱っているかのような印象でした。

午前中は丁寧に基本的な考え方などを説明しながら剪定していましたが、午後は次第に説明の口数も少なくなり、ひたすら根岸さんの手元に集中する参加者一同。「えっ、その枝を落とすの⁉」「あそこを落とす発想って自分の中からはちょっと出ないかも…」「あちらを活かしたのはイメージ通りだった」と各々が感想を口にしつつ、同時に

参加者「この枝は落とさないんですか?」

根岸さん「この枝はきれいな伸び方をしているので、このまま観察してみようかなと。将来的に反対側の枝の高さをもう少し低めに抑えたくなった場合も、この枝が伸びてきた後なら反対側の枝を丸ごと落として自然なかたちで世代交代させることができますから」

参加者「なるほど~!世代交代させるとか考えたことなかった」

などなど、質疑応答を交えながらの実に楽しい講座でした。

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